よくある質問(FAQ)
インデックス投資の疑問にお答えします
基本的な質問
Q. インデックス投資は本当に儲かるのですか?
過去の実績では、長期的(15年以上)に見ると、主要なインデックスはプラスのリターンを記録しています。例えば、S&P500の過去30年間の平均年率リターンは約10%です。ただし、これは過去の実績であり、将来の収益を保証するものではありません。短期的には大きく値下がりすることもありますが、長期投資を前提とすれば、歴史的にはプラスのリターンが期待できます。
Q. いくらから始められますか?
ネット証券では100円から投資信託を購入できるところもあります。まずは少額から始めて、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていくのがおすすめです。重要なのは金額よりも、継続的に投資を続けることです。
Q. 投資のタイミングはいつが良いですか?
「今すぐ」が最良のタイミングです。市場のタイミングを予測することは非常に困難で、プロでも正確に予測することはできません。積立投資を活用すれば、ドルコスト平均法により購入単価を平準化できるため、タイミングを気にする必要がありません。
Q. 暴落が怖いのですが...
暴落は長期投資において避けられないイベントですが、歴史的に見ると市場は暴落から回復し、新高値を更新してきました。むしろ暴落時は安く買えるチャンスと捉えることもできます。重要なのは、暴落時に慌てて売却しないことです。自分のリスク許容度に合った資産配分にすることで、精神的な負担を軽減できます。
商品選びについて
Q. どのインデックスファンドを選べば良いですか?
初心者には以下の選択肢がおすすめです:
- 全世界株式インデックス:世界中の株式に分散投資でき、特定の国のリスクを避けられます
- S&P500インデックス:米国の代表的企業500社に投資。過去の実績が良好
- 先進国株式インデックス:日本を除く先進国の株式に投資
重要なのは、信託報酬が低く(年0.2%以下が目安)、純資産総額が大きい(100億円以上)商品を選ぶことです。
Q. ETFと投資信託、どちらが良いですか?
それぞれにメリット・デメリットがあります:
項目 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
最低投資金額 | 100円〜 | 数千円〜数万円 |
自動積立 | 可能 | 証券会社による |
分配金再投資 | 自動で可能 | 手動 |
売買手数料 | なし(ノーロード) | あり |
信託報酬 | やや高め | 低め |
初心者や少額から始めたい方は投資信託、ある程度まとまった金額で投資したい方はETFがおすすめです。
Q. 複数のファンドに分散すべきですか?
インデックスファンド自体がすでに分散投資されているため、必ずしも複数のファンドを持つ必要はありません。全世界株式インデックス1本でも十分な分散効果があります。ただし、株式と債券のバランスを取りたい場合や、特定の地域への配分を調整したい場合は、複数のファンドを組み合わせることも有効です。
NISAについて
Q. 新NISAはどう活用すれば良いですか?
2024年から始まった新NISAは、年間投資枠が大幅に拡大し、非課税期間が無期限になりました:
- つみたて投資枠:年間120万円まで。長期の積立投資に最適
- 成長投資枠:年間240万円まで。個別株やETFも購入可能
- 生涯投資枠:最大1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
まずはつみたて投資枠を活用し、余裕があれば成長投資枠も併用するのがおすすめです。
Q. NISA口座はどこで開設すべきですか?
以下の点を重視して選びましょう:
- 取扱商品の豊富さ(特に低コストのインデックスファンド)
- 手数料の安さ
- 使いやすさ(アプリやWebサイトの操作性)
- ポイント還元などの特典
主要なネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)であれば、どこを選んでも大きな差はありません。
運用について
Q. リバランスはどのくらいの頻度で行うべきですか?
年1〜2回程度で十分です。頻繁にリバランスを行うと、売買コストがかさむだけでなく、税金も発生します。配分比率が目標から5〜10%以上ずれた時にリバランスを検討しましょう。積立投資をしている場合は、積立金額の配分を調整することでリバランスすることも可能です。
Q. 円安・円高の時はどうすれば良いですか?
為替相場を予測することは非常に困難です。長期投資においては、為替変動も平準化されるため、あまり気にする必要はありません。定期的な積立投資を続けることで、円高時は多く、円安時は少なく購入することになり、自然とリスクが分散されます。
Q. 配当金は受け取るべきですか、再投資すべきですか?
資産形成期においては、配当金は再投資することをおすすめします。再投資することで複利効果を最大限に活用できます。投資信託の場合、「分配金再投資型」を選べば自動的に再投資されます。ETFの場合は、受け取った配当金を手動で再投資する必要があります。
リスクと対策
Q. 投資で失敗しないためには?
以下の原則を守ることが重要です:
- 長期投資を貫く:最低でも10年以上の投資期間を想定する
- 分散投資する:インデックスファンドで幅広く分散
- 感情に左右されない:暴落時も冷静に対応
- 余裕資金で投資:生活に支障のない範囲で
- 継続的に学習:基本的な金融知識を身につける
Q. インフレリスクにはどう対処すれば良いですか?
株式はインフレに強い資産とされています。企業は物価上昇分を価格転嫁できるため、長期的には株価もインフレ率を上回って上昇する傾向があります。現金や預金だけでなく、株式などのリスク資産を適切に組み入れることで、インフレリスクに対処できます。
Q. 老後資金はいくら必要ですか?
必要な老後資金は個人のライフスタイルによって異なりますが、一般的な目安として:
- 夫婦2人世帯:月額約26万円の生活費
- 単身世帯:月額約15万円の生活費
- 年金収入との差額を30年分準備
例えば、年金で月15万円受給できる場合、不足分の月11万円×12ヶ月×30年=約4,000万円が目安となります。ただし、これはあくまで目安であり、個人の状況に応じて計画を立てることが重要です。
まだ疑問がありますか?
用語集で専門用語を確認したり、シミュレータで実際に計算してみましょう。